2011年01月02日

和欣客運、市内バス事業に参入

拙ブログをご覧の皆様、2011年もよろしくお願い申し上げます。

2011年初は驚きのニュースからお届けしたい。台北〜台南を
中心に都市間バスを運行する和欣客運が、台中市内バス事業
に新規参入を果たしたのである。
http://www.ebus.com.tw/news/news_show.asp?news_id=492

これは、台中市政府が主導して運行を行う【台中市幹線公車】
の内、一路線(54路)を同社が受託したことによる。

和欣客運が運行を担当する54路は、市西部の黎明路を南北に
運行する区間が長いことから、【黎明幹線】とも称される。

路線の南端は高鉄台中駅から東へ約2キロ離れた明道中学だ。
烏日区公所からは黎明路を北に直進する。すぐにビール工場
を経て、僅かに老街が残る南屯を経由し、都市間バスターミ
ナルが軒を連ねる【朝馬】の西側をかすめて、逢甲大学へ。

その後、進路を変え台中隋一の環状道路である文心路に入り、
かつて飛行場があった水楠からは中清路に入って北西へ進み、
大雅インターチェンジの手前で終点となる。ここは中清ターミ
ナルと呼ばれる、小さな都市間バスターミナルがある地点だ。

昨年のTTJ時代にも54路は存在し、黎明路を中心に運行して
いたが、大きな違いは台中客運が運行していたことだ。
同社は、本年の台中市幹線公車の運行を担当しておらず、
様々な条件面で市政府交通局と折り合いを付けることが
叶わなかったのであろう。

運行区間も昨年よりは大幅に延長されており、黎明路の南端は
南屯付近で打ち切られていたものが烏日までの直通が実現して
いる。文心路から水楠〜中清方面も今年から延長された区間で、
利用者の増加に結びつくか注目される。

54路路線図(和欣客運)
http://www.ebus.com.tw/54/route.html
54路路線図(台中市政府交通局)
http://www.traffic.taichung.gov.tw/files/m/54-01.jpg

台中市は21世紀に入ってから、半ば崩壊状態にあった市内バス
路線網の再構築に乗り出し、「高潜力公車」の導入や、統聯客運
による大規模な市内バス事業への新規参入などの施策を、試行
錯誤を重ねつつ進めてきた。

昨(2010)年には、台中捷運公車【TTJ】と銘打ち、市内の主要
道路を15分毎(平日通勤時間帯は10分毎)に運行する路線の整備
を進め、10年前とは比べものにならない市内バスネットワークを
構築した。




2011年1月1日からは、上述の台中捷運公車に改良を加え、
【2011台中市新増七條幹線公車】と銘打ち、運行を開始している。

台中市政府交通局プレスリリース
「元旦起七條路廊幹線公車上路 轉乘8公里免費 豐客最低打37折」
http://www.traffic.taichung.gov.tw/news/index-1.asp?m=9&m1=15&m2=52&id=378

●2011台中市新増七條幹線公車、路線図(全体図)
ttp://www.traffic.taichung.gov.tw/files/m/TTJA3地圖背面框-01.jpg

●2011台中市新増七條幹線公車、路線図(各路線個別)
ttp://www.traffic.taichung.gov.tw/files/m/TTJ%20地圖正面正確版.jpg

今年に入っての台中市の取り組みは、旧台中県の公路客運
(一般バス路線)を市公車(市内バス路線)化する計画や、
ICカード【台湾通】使用時の運賃大幅割引(長距離での
60元上限運賃設定)や、市内バス実質無料化(一乗車20元補助)
など、興味深い政策が盛り込まれている。こういった台中
市内バス活性化の動きについて、今後も折をみて取り上げ
ていきたい。

最近、台中市内バスに乗車された方は勿論のこと、この動向に
関心をお持ちの皆さんのコメントをお待ちしております。
posted by asiabuscenter at 23:58| 台北 ☁| Comment(4) | 市公車(市内バス) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今年もよろしくお願いします。

さて和欣が市内バス参入とは確かに驚きですね。その上この台中市の更なるテコ入れ、パッとしないイメージがあった台中市内バスが見違えるように活性化されていくのは嬉しい限りです。こうなったら私もそろそろ台湾通を買わなくてはなりません(笑)
 このところ原チャリに逃げていましたが、今度は市内バスに乗るために訪問しなくてはと拝読して楽しみになってきました。
Posted by 乗後景 at 2011年01月06日 23:25
乗後景さんこんにちは。

現在台湾では「ICカード全国相互利用」を進めており、そのための共通カードリーダーも開発され、早ければ今年前半にも台中、彰化市バスでも悠遊カードが使えるようになるそうです(なお、一昨年までTTJ公車で使えました)。今後、悠遊カード、台湾通、一上/下通の枠を超えて、一枚のカードで全国の電車、バスが利用できるようになりそうですね。そうなると、日本と同様にどのカードが主流になるかという主導権争いが台湾でも起きそうですね。
Posted by イボンヌ at 2011年01月07日 16:09
イボンヌさんこんばんは。
ICカードが複数あるのは旅行者にとって頭が痛いところです。ことに台湾のバスは釣り銭がもらえないケースがざらなので一本化されればあちこち乗り歩くときでも小銭を用意する必要がなくなり助かるのですけれども。

私事ですが私が持っている台湾のICカードは一上/下通だけなので(以前観光局のキャンペーンで無料でもらったものです…)これが全国で利用できれば他を買わずに済み助かるとセコいことを考えてしまいました。
Posted by 乗後景 at 2011年01月09日 00:53
乗後景さん、本年もどうぞよろしくお願いします。

台中では、特に昨年の「TTJ」以降、市内バスの
利便性が向上しつつあります。私にとっても台中は
市内バスの不便さもあって、じっくり動き回りにくい
街なのですが、このまま良い方向へ変貌を遂げて
ほしいと願うばかりです。

一方、和欣客運ですが、自由時報の記事によると
カードで運賃を過剰に引き落としたり、車輌の
準備が間に合わずマイクロバスと都市間バスを
54路に投入、さらには仁友客運からマイクロ車を
チャーターするなど混乱しているようです。

4月にはノンステップバスを導入するとのことなので
その実現を期待して見守りたいですね。

参考)自由時報電子版 2011/1/12
「儲值卡二百元 被扣光還負十五元」
http://www.libertytimes.com.tw/2011/new/jan/12/today-center7.htm

自由時報電子版 2011/1/5
「54路公車分三種 民批不實用」
http://www.libertytimes.com.tw/2011/new/jan/5/today-center11-2.htm
Posted by ASIA BUS CENTER at 2011年01月15日 20:15
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