2007年07月24日

台湾客運は「国営」だった?!

 最近、國光客運の前身である、「台湾汽車客運公司」に関し、
同社が「国営」であったとの記事を日本発行のあるバス雑誌で
目にした。これは明らかな誤りであるので一言申し上げたい。

台湾汽車客運公司(以下台湾客運と略す)は、1980年8月15日
に成立し、同年10月1日より台湾省公路局が運行していた台湾
省直営のバス事業を引き継ぎ、2001年6月30日まで運行を
行っていた。

台湾客運は、その正式名称が「台湾汽車客運股●有限公司」で
あった。すなわち、「台湾バス株式会社」だったのである。
資本金は140億元であったが、その内訳は、台湾省政府が
99.7%を占め、残りの0.3%を台湾銀行などの金融機関が
保有していた。
「●は、にんべんに、分です」

株主構成から、事実上の「省有バス公社」とでもいうべき組織で
あったことが、明らかであろう。

台湾客運は(中華民國)国営ではなく、形式的には(台湾)
省営ですらなかったことがお分かり頂けると思う。

但し、台湾省公路局直営のバス事業が台湾客運の運営に移管
された後も、人事や運営等に、(最大株主であった)台湾省
政府からの関与を受け続けたのは事実であるし、統聯客運な
どの民営バス会社や都市間ツアーバス会社との競争にも、太
刀打ちできず、特に都市間バス部門においては乗客のニーズ
に応えることは出来なかったのが実態であった。

お役所的な運営から完全には抜けきれなかったのも、事実で
あり、統聯客運を始めとする民営バス会社と対照する意味合
いにおいて、「公営バス」と言われても仕方ない実態であった
ことは否めないことは付記しておきたい。

最後に省営ではなくて国営では?という疑問を抱かれる方も
おいでであろうが、台湾に関する入門書をお読み頂ければと
思う次第である。

参考文献)
林▲顯「台灣汽車客運公司之營運沿革」
(▲は木へんに、而です)
台灣省文獻委員會 1999.6


posted by asiabuscenter at 00:59| 台北 ☁| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは、恥ずかしながら私も国営だと思っていました(苦笑)「元国営の国光客運が」と何人の方々にお話した事でしょう。

この記事を拝見した瞬間に、ひょっとして私の発言を聞いた秘密結社のメンバーがASIA BUS CENTERさんのおっしゃる日本発行のバス雑誌の編集部にいるのでは無いかと思った位です。

次回の集会で発言を訂正するつもりです、ありがとう御座いました。
Posted by Streamliner at 2007年07月30日 22:54
Streamlinerさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

日本人の台湾バスファンの方の一部をはじめ、
日本語の台湾旅行サイトや、ガイドブックの
一部にも、「元・国営」との表記が見られます。

今後は、台湾客運は「省有バス公社」であった、
という認識が定着することを願っています。

>次回の集会で
発言を修正するのは、とても勇気がいる行動だと
思います。Streamlinerさんの決断に、心から
エールをおくります。
Posted by ASIA BUS CENTER at 2007年07月31日 01:44
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